銀行口座、いくつ持っていますか?
いったん口座を開設すると、なかなか解約しませんよね。気づけばたくさんの銀行口座を持っている……。
それが結果的に、お金の貯まらない原因になっているかもしれません。
気がつけば銀行口座がたくさん!
気が付いた時には、たくさんの口座を持っていた――。
私もかつてはそうでした。
お年玉は地方銀行で預けていたけれど、大学へ行ったら下宿先の近くに支店があった三菱UFJ銀行で口座開設。
途中、引っ越しした先で近くのみずほ銀行の口座を開設し、就職したら会社都合で三井住友銀行の口座を開設。
その後、楽天カードを使い始めたので楽天銀行の口座を開設し、ヤフオクのためにジャパンネット銀行の口座を開設し、投資のために住信SBIネット銀行の口座を開設。
さらに子どもが生まれたら、幼稚園の引き落としのためにゆうちょ銀行の口座を開設し、小学校の給食費引き落としのために地方銀行の口座を開設し……。
いろいろな銀行口座を開設していく過程で、それぞれの口座に何らかの引き落としが結びついて、結果的にいろいろな口座からちょこちょことお金が出ていく。
家計簿は面倒でつけていなかった私は、20代の頃は「まぁこれくらいの収入でこれくらいの出費なら赤字にはなるまい」くらいの感覚で過ごしていました。
学生や独身時代なら、それでなんとかやっていけます。ですが、だんだんとそれではダメだとわかってくる。
とくに結婚・出産して、実際の生活費+将来の出費(教育費とか)が現実に見えてくると、なんとなくやりくりしていたのでは、とてもやっていけません。
基本は「3つの財布」方式に賛成
お金を管理する際、巷でよく言われているのが「3つの財布(口座)を使い分けよう」というものです。
その3つとは、
- 普段使いの口座
- 一時使いの口座
- 貯める口座
給与などの収入と、日常生活にかかる費用の引き落としは①にまとめる。
固定資産税や車関連費用など、一時的だけど大きくかかる支出のための資金は②にプールする。
余った資金は貯蓄や投資用として③へまわす。
分かりやすいので、実際にやっている人は多いのではないでしょうか。
私も基本的にはこの方法に賛同します。ですが、やろうとすると意外に難しい。
何が難しいかというと、口座が3つに収まりきれないんです。
たとえば、クレジットカードと引き落とし銀行が結びついている場合があります(例:楽天カードと楽天銀行、イオンカードセレクトとイオン銀行、など)。
そうなると、引き落とし口座(使う口座)が1つにまとめられません。
また、③(貯める口座)を1つにするのも難しい。
預貯金を効果的に利用することを考えると、当然、運用を考えます。そうなると、良い条件を求めて複数の銀行なり証券会社の口座を開設するに至ってしまう。
「2つのハブ口座」でお金の流れを把握
そのため、私は「2つのハブ口座」をつくることにしました(「ハブ口座」とは中枢となる銀行口座のこと)。
- お金を使う口座(お金を出し入れする口座)
- お金を使わない口座(貯める口座)
です。
給与など入ってくるお金はすべて①へ入れます。そして生活費の引き落としも、すべて①から行ないます。
カード引き落としで他の銀行指定がある場合、その銀行への振込は①の口座から行ないます。
余剰金や投資用資金はすべて②へ。そして②から、銀行なり証券会社なりに振り分けて運用していきます。
収入・支出のおおもとは①、貯蓄・投資のおおもとは②。
なので、①と②を管理しておけば、お金の動きはすべてわかるということになります。
どの銀行を使うか、も大切
3つの財布にしろ、「ハブ口座」方法にしろ、複数の銀行口座を持っていると必要となるのが、口座間の資金移動です。
このとき、いちいち各金融機関に出向いて引き出したり預け入れたりしていたのでは手間がかかりすぎます。当然、オンラインで済ませるべき。
このときにきをつけなければいけないのが、振込手数料です。
いまは条件次第で他行振込手数料がゼロ円となるネット銀行が多いので、それをうまく活用しましょう。
私が主に使っていておすすめなのは住信SBIネット銀行です。
この銀行のメリットはいろいろありますが、なんといっても(条件によりますが)他行への振込手数料の無料回数が多いことです。
お金の流れは正確に把握しよう
さらにお金の動きを正確に把握するために、「マネーフォワード」を利用しています。

私は有料版を利用していますが、無料版でも十分利用する価値はあります。
こうして銀行口座を整理して、お金の流れを把握することによって何がよかったか。
なんといっても自分がいくら持っているのかが一目瞭然となること。
意外と自分が覚えていないところで、知らないお金が残っていたりするものです(使っていない口座に残高が残っている、など)。
また、知らないところで不必要な支払いをしていたりもします(サブスクの解約し忘れ、など)。
お金の流れをきちんと把握するのが、お金を貯める基本的な第一歩!
自分に合ったお金の管理法を早く見つけて、無駄のない生活を送りましょう。