わが家は子どもが3人います。
つい最近まで、真ん中の子の「試し行動」がひどい状態でした。
ですが、なんとか解決までこぎつけました!
目次
わざと親を怒らせる! 子どもの「試し行動」
「試し行動」とは、わざと相手を困らたり怒らせたりする行動を繰り返しとることです。
子どもであれば大人、とくに親に対して、こういった行動をとります。
子どもは、おおかた2歳ぐらいになるとイヤイヤ期にはいり、相手を困らせる行動をとるようになります。
でも、イヤイヤ期は脳の成長の過程の1つで普通にあること。4歳を過ぎるあたりから、だんだんおさまってきます。
ですが、あまりにも度が過ぎた悪さや、4歳以降に試し行動がみられるなら、それは”危険信号”かもしれない……。
下の本では、そう警鐘を鳴らしています。

わが家では真ん中の子が、そういった行動をとるようになりました。「これはイヤイヤ期のものじゃなくて、試し行動だ」とはっきり感じとれました。
明らかに、怒られるとわかっていて悪さを繰り返しているからです。
直前に怒られたのに、また同じことをする。そして怒られて、でもまたすぐに同じことをして……。
これは時間が解決するような問題じゃない、何らか対処しなければいけない、と思いました。
子どもが「試し行動」をする原因
試し行動をとる背景には、親の愛情に不安を感じているということが言われます。
上で紹介した本によると、たとえばこういった場合に多く見られるそう。
- 下にきょうだいが生まれる、親の仕事が忙しいなどで、自分がかまってもらえない
- 「もう知らない!」「勝手にしなさい!」といった突き放した怒り方をされる
真ん中の子は、明らかに自分が悪いと分かっていて悪さをしていましたが、同時にもう1つ、「この子は何か不安を感じてるな」とも感じました。
それをいちばん大きく認識したのは、それまで笑顔で保育園に行ってバイバイできていたのが、できなくなったこと。
別れ際に私にしがみついて離れない、先生が抱っこしたりして引き離そうとすると泣きわめく、私にすがりつこうとする――。
以前は、たまにそういう日があっても1日だけで、翌日にはおさまっていました。ですが、それが毎日のように続くようになりました。
終始、わたしに抱っこを求めてくるようになったのです。
わが家(私)が実践した4つのこと
とにかく子どもが不安がっている。
なので、その不安を取り除いてあげることを目標に、以下のことを実践しました。
①怒らない、叱らない

意識して、怒らない、声を荒げないように努めました。(意識しないと怒ってしまうので、かなり大変です)。
とにかく子どもは「試し行動」でいろいろと(無茶な)要求をしてきます。
朝に勝手に布団から出るな、勝手に着替えるな、勝手に部屋の電気をつけるな(消すな)、(家の中で)ここに座るな、自分より先を歩くな、保育園への道はここを通れ……。
どんな理不尽なことでも、自分の要求がかなわなければギャン泣きです。
それまでは半分聞いて半分は流していたのですが、すべて子どもの言う通りにするようにしました。
それまで私が真ん中の子を怒る理由でいちばん多かったのが、下の子(3番目)を叩く、蹴るといった行動でした。それも怒らないように努めました。
よく育児で「怒るのではなく叱る」といったことを聞きます。ですが、わが子の場合、叱っても不安が募るように感じられました。
そのため最初は、気をそらしたり、軽めの注意にとどめ、叱るのもひかえました。
②抱っこの要求は絶対に断らない

下の子が生まれてからは、常に抱っこ紐で下の子を抱っこして行動していました。
そのため、上の子2人はつねに歩き。それで問題なく過ごせていました。
ですが真ん中の子が、「抱っこして」「疲れた」「歩けない」と、なにかと抱っこを要求してくるようになりました。
それに対して当初は、「でも、◯◯(3番目の子)を抱っこしてるから」「も〜、なに言ってるの」と要求をかわしていました。
それをやめ、つねに末子はおんぶするようにして、いつでも真ん中の子の「抱っこ〜」の要求に応じられるようにしました。
「抱っこして」のほかにも、よく「お母さんのおひざに座りたい」とも言ってきます。
このときも、これまでは授乳などで下の子がひざにいることが多かったのですが、できるだけ末子を横に座らせ、真ん中の子を優先的にひざに座らせるようにしました。
③子どもが目を覚ますときにそばにいる
寝るときは寝かしつけをするので、子どものそばにいます。ですが、朝はなにかと忙しく、子どもが起きるときに、すぐ近くにいません。
目が覚めたときに私の姿が見えないと不安になるらしく、朝起きたときにぐずることが多くなりました。
そこで、起きそうな気配を感じたらそばにいき、目を覚ましたときに隣にいるようにしました。
また寝る時も、隣に寝転んで、寝るまでそちらを向いてあげるようにしました。
書いてしまえばなんてことないですが、実際はけっこう大変です。私が1人で子ども3人の寝かしつけをするのですが、3人とも私の隣で寝たがり、毎日私の隣を奪い合い。
なんとか末子を添い乳で寝かせるか、上の子は手を繋ぐことでなだめ、真ん中の子の機嫌を優先するといったかたちでした。
④子どもの話を聞き流さない

次第に「保育園イヤだ」「お母さんとお家にいる」「お父さんとお仕事に行く」と保育園を拒否するようになっていました。
最初は「ほら、保育園いくよ!」「保育園は行かなきゃダメ」と問答無用で連れて行っていました。
それをあらためて、会話に応じてあげるように努めました。
応じると言っても、子「保育園イヤ」私「なんでイヤなん?」子「保育園行きたくないから」私「なんで行きたくないの?」子「保育園イヤやから」私「ふ~ん、そうなんか~」の繰り返し。
会話はあまり成立していません。
でも、こうやって話をしているうちに、徐々に保育園に足が向くようになってきました(そう感じました)。
「試し行動」の対応はかなりしんどい。でもだんだんマシに!
正直、上記の実践はホントに大変でした。
でも結果として、2~3か月くらいすると、真ん中の子の「試し行動」は、だんだんおさまってきました。
下の子への暴力もなくなりました。
保育園で、別れ際に泣くこともなくなりました。
実際には、私の対処法が合っていたからなのか、時の流れが自然に解決したのか、分かりません。
でも、いまは子どもがさほど不安がっていないと分かるので、対処が間違っていなかったと思いたいです。
子どもが小さいうちの育児は本当に大変です。ですが、「愛着形成はしっかりと」と日ごろから強く思っています。
子どもには不安を感じることなく、のびのびと育ってほしいです。