2019年から、確定申告がより便利に。
スマホやパソコンから確定申告が簡単にできるようになります。
目次
確定申告の手続きが面倒なワケ
これまでの確定申告は、大きく分けて下の3つのパターンです。
- 確定申告書を作成し、税務署へ直接提出
- 確定申告書を作成し、郵送で提出
- e-Taxで電子申請
e-Taxの電子申請(インターネットで確定申告書の作成から送付まで)ができれば、とても便利ですね。ですが、これまでe-Taxを利用するには、マイナンバーカードとIDカードリーダライタが必要でした。
マイナンバーカードを作るには、役所に手続きしに行かないといけません。顔写真が必要なので、あらかじめ撮っておく必要もあります。
IDカードリーダライタは、自分でが購入しなければいけません。
手間もかかるしお金もかかる。これでは、なかなかe-Taxを利用しようという気が起きません。
私自身も毎年、家で確定申告書を作成して、直接提出しに行っていました。
IDとパスワードがあればe-Taxが可能に!
このようにハードルが高かったe-Taxですが、2019年から利用方法が変わります。
以下の2つの方式で、確定申告が可能となります。
- マイナンバーカード方式
- ID・パスワード方式
マイナンバーカード方式は従来どおり、マイナンバーカードとICカードリーダライタを使って申告する方法です。
新たに導入されるのは、ID・パスワード方式。IDとパスワードがあれば、スマホやパソコンから誰でもe-Taxが利用できるようになります。
重要なお知らせ <確定申告書等作成コーナーが変わります>(国税庁HP)
ID・パスワード方式の利点
ID・パスワード方式によってe-Taxが利用できれば、確定申告が格段にやりやすくなります。
ICカードリーダライタが不要
ID・パスワード方式で確定申告をする場合は、ICカードリーダライタやマイナンバーカードは必要ありません。(マイナンバーの入力は必要)
ICカードリーダライターを買わなくてもいいので、お金がかかりません。これは大きいですね。
添付書類が提出不要
e-Taxで申告書を送信することになるので、直接提出するときの必要書類(源泉徴収票など)は、提出しなくてもよくなります。
ただし、手元に保管はしておく必要があります。
申告書の印刷不要
オンラインで送るので、申告書を印刷する必要がありません。
控えはPDFなどでパソコンやスマホに保存すればOK。
スマホやタブレットでも申告可能
ID・パスワード方式では、スマートフォンやタブレットでの申告も可能になります。
ただし、スマートフォンでできるのは、給与所得者(年末調整済み)で、医療費控除または寄附金控除で還付申告する場合のみ。
まだまだ制限はありますが、利用しやすくなるのは間違いないです。
税務署に行って手続きしてきた
ID・パスワード方式で利用できるIDとパスワードは、税務署で発行されます。
発行に必要なものは、運転免許証などの本人確認書類だけ。
さっそく税務署へ行ってきました。

しばらくすると職員の方が来て、パソコンの前に案内されました。
そして、職員の方の立会いのもと、自分でパソコンに必要項目を入力していきます。
入力項目は、
- 氏名
- 生年月日
- 郵便番号、住所
- 電話番号
- 職業
- パスワード(自分で設定)
入力し終えると、職員の方が本人確認書類とともに入力内容を確認。問題がなければ完了です。
税務署が発行したID(利用者識別番号)と、自分が設定したパスワード(暗証番号)が記載された書類をもらって、手続きは終了です。
5分ほどで終わりました。カンタン!

ID・パスワード方式によって、確定申告がやりやすくなりますね。
ただ、この方式はマイナンバーカードが普及するまでの暫定措置だそう。
これでできるのならば、このままで良いのでは?と思いますけどね……。