小学生の子ども(7歳)が弱視と診断されました。
思ってもみない事態にビックリ。
「え、どうしよう……」と動揺が走りました。
今回、わが子が弱視と判定されるに至る過程や、眼科で言われたこと等を記したいと思います。
目次
学校の眼科検診に引っかかった!
毎年小学校で行う眼科検診に、初めて子どもが引っ掛かりました。

子ども本人にも普段目が見えにくいといったは素振りはなかったので、「え!もう目が悪くなり始めた(近視が出始めた)の!?」とビックリ。
とにもかくにも、早急に眼科へ向かいました。
眼科で「弱視」と診断される
眼科ではまず、目の屈折力検査と視力検査を行いました。
目の屈折力検査は、機械の中をのぞくと気球の絵があって、どこでピントが合うかによって自動的に目の屈折率が測れるというもの。
うちの子の場合、うまく測れないのか、数値に問題があるのか、スタッフさんが何回も何回も行っていました。
視力検査は、まずは裸眼で両目で行い、次に片目ずつ。そしてめがねをかけて、スタッフさんがいろいろとレンズを変えながら計っていきます。
隣で様子を見ていると、文字(記号)が小さくなるにつれて、やっぱりよく見えていない様子。レンズをいろいろと変えても、それは状況はあまり変わらないようで……。
検査がすべて終わり、先生による診察です。
思ってもみなかった言葉に、こちらも固まってしまいました。
弱視治療の基本はメガネをかけること
1、診断
うちの子の弱視は、「遠視による屈折異常」で視力の発達が途中で止まってしまっている状態でした。
遠視や乱視の屈折異常による弱視は、メガネをかけて網膜にきちんとピントを合わせ、鮮明な像を脳に送ることで、視る機能の発達を促していきます。
片目のみ悪い場合は、良いほうの目を隠すなどして悪いほうの目を特に使うといった訓練もしたりします。
そうして視力向上が効果が期待できるのが8歳ごろまで、と言うのです(※諸説有り)
2、再検査の準備
さっそく翌週に、再検査をすることになりました。
というのも、子どもの目はピント調節する力が強いため、通常の状態だと視力が正確に測れない(視力検査の結果が良く出てしまう)のです。
処方されたのは、目のピント調節機能を麻痺させる点眼薬。これを、朝晩の2回、1週間続けて行います。
目薬の効能はすぐに出てきました。息子は次第に、これまで見えていたものが見えない(ボヤける)状態になりました。
普段の生活を送る分には支障はありませんが、何しろ読み書きが困難になるので学校の授業に支障がでるかたちに。
学校の先生には事情を伝えて、配慮してもらうなどしました。
3、再検査
1週間点眼を続けたのち、再検査です。
屈折力検査や視力検査のほか、目の写真を写したりしました。
見えていると思っていた右目も結果的に、弱視(遠視)であることが分かりました。
弱視治療用の眼鏡をつくる流れ
再検査と診察の後、眼科から「弱視治療眼鏡作成指示書」が処方されます。
それを持って眼鏡屋へ行き、メガネをつくるということになります。
1、眼鏡屋に訪問
いまはどの眼鏡屋さんでも、子ども用の眼鏡を扱っていますね。
弱視のお子さんがいる知り合いから、事前に次のようなアドバイスをもらっていました。
- 修理に頻繁に行くことになるから、できるだけ家から近い眼鏡屋がいい
- 子どもが眼鏡を嫌がらないよう、子どもの好きなフレームを選ぶといい
そこで息子と一緒に行き、色や形など、息子に気に入ったフレームを選んでもらいました。
2、購入
好きなフレームを選んだあとは、お店の方に「眼鏡作成指示書」を渡して、購入と作成の手続きを行います。
出来上がりまで1週間とのことでした。
メガネが出来上がるまでは、(点眼の効果も残っているため)見えにくいまま過ごします。
3、受け取り
1週間後、メガネを受け取りに。
眼科の先生は「最初はメガネを嫌がるかもしれません」と言っていました。
が、うちの子の場合、メガネをかけた瞬間「見えやすい!」と言って嫌がることはなく、すんなり受け入れました。
ちなみに、弱視治療用メガネは助成金が出ます(健康保険7割、公費3割、上限38,902円)。
4、メガネ生活の開始!
寝ているとき以外は、基本的にメガネをかけ続けます。
多少の運動(学校の休み時間に遊んだりなど)ではメガネがズレることはないみたいです。
体育やサッカー教室のときだけはメガネがずれないように、バンドをつけさせています。
子どもが小さいうちに一度は眼科で検査を!
「子どもの20人に1人は弱視である」と言われています。
弱視の発見は早ければ早いほうがよく、早くに治療を開始できればそれだけ効果が上がります。
できれば5歳までに見つかることが望ましいみたい。
うちの子はすでに7歳。ここまで来ると「必ず治る(視力が向上する)」とは言いきれません。
本来は3歳児検診で見つけるのが望ましいようですね。ただ、3歳児検診時に行なう検査では見逃されるケースが多いよう。
今回弱視が分かったのはわが家の3人の子どものうちの真ん中の子でした。なので、すぐに下の子も眼科で検査をしました。
繰り返しますが、弱視治療の効果は発見が早ければ早いほどいい。
もし「子どもの目が悪いのでは?」という兆候が少しでもあれば、迷わず眼科へ行きましょう。(なくても一度は検査を受けてみたらいいかも……)