会社を辞める旨を、上司に伝えました。
正社員だけど、会社を辞めることに
私がとある出版社に勤めています。
新卒採用の総合職正社員として入社して十数年。ずっと編集者としてやってきたので、ある意味ベテランと言っていい部類です。
職場環境は、世間の波に乗ってどんどんホワイト化してきました。子ども3人の産休・育休も取らせてくれました。
いったん子持ち女性が正社員の地位を手放したら、再び正社員の座を手に入れることがなかなか難しいこともわかっています。
それでも、会社を辞めることを決意しました。
それは、
3人のワンオペ育児をしながら働くのはもう無理……
これに尽きます。

数ある中から選んだ「退職する理由」
私が会社を辞める理由をランキングにすれば、だいたい次のようになります。
- 家事育児(子ども3人ワンオペ)と仕事の両立がキツイ
- 時短勤務の報われなさ(仕事が多いわりに給料激減)への絶望感
- 時短勤務だとマミートラックに乗ってしまい、将来性がない
- かといって将来的にフルタイム勤務に戻れそうもない
- もっと自分の時間と子どもとの時間がほしい
- 上司と馬が合わない
- 引っ越しをする(通勤時間が増える)
このなかで、上司に報告する退職理由は⑦ にすることにしました。
①~⑥を理由にすると、会社への悪口や愚痴につながってしまい、後々面倒なことになる可能性がありました。また後ろ向きな理由で辞めたくないという思いも私の中にありました。
引っ越しについては、もともと家と夫の職場が遠すぎるということで予定していました。結局、私の職場からやや遠めの地域に引っ越すことが決定。
これを理由にするのが、もっとも後腐れのなく事が運ぶと思ったのです。
案の定、報告もスムーズにいきました。
(別室へ)
ということで、あっさり了承。
円満退社できない人の共通点
不思議なことに、日本の会社には「会社を辞めるのは裏切りだ」みたいな感情が抱かれやすい風潮があります。
とくに転職する場合はそう。
私の場合は転職ではなく、会社には恨みもないし、同僚もいい人が多く、お世話になった方も多いので、できれば円満退社したかった。
会社を辞めると決めてから、これまで会社を辞めた人で悪い印象を残した人について、ちょっとリサーチしました。
いろいろ聞いてみると、印象が悪い理由はだいたい同じですね。
- 仕事の引継ぎをきちんとしていない
- 荷物を片付けていかない(残った人が片づける)
- 会社を辞める理由が、会社への不満である
①②は、まぁそう当然ですね。会社に迷惑がかかるわけですから。
③もわりとあって、なかでも多いのが「会社の自分に対する評価が低い」というもの。自分の中で思うのは勝手ですが、会社にそれを言っちゃうとものすごく印象が悪いですね。
(だから私も「引っ越し」だけを理由にしたわけです)
諸々ひっくるめて考えたうえで、上司には次のように言っておきました。
退職表明して、気分がスッキリ!
「辞める」旨を伝えたことで、気分はかなりスッキリ。
辞めようと思ってからも、気持ちがグラつくこともありましたが、いまは何の未練も後悔もありません。
いつ辞めてもいい!
ということで、最後まで一所懸命に仕事をしながら、辞めた後のことを徐々に考えていこうと思います。