子どものお年玉はきちんと管理していますか?
管理の仕方は家庭によってそれぞれでしょうが、一歩間違えれば、子どもからの信頼を失ってしまうかもしれません……。
夫が親に預けたお年玉の行方
わが家で子どもがお年玉をもらうようになって、夫が聞いてきました。
小さいうちは、お年玉をもらうと親に預ける家庭がほとんどでしょう。夫の家もそうでした。
夫は小学校6年生くらいのときに、「そういや、お年玉どうしてる?」と何気に聞いてみたそうです。
すると、すでに使われていて1円も残っていなかった、と(!)
これで夫は、「もう親をいっさい信じなくなった」と。
周りには、お年玉は親がきちんととっておいてくれていた友達が多く、「親を交換してほしい」「なんで自分の家庭はこうなんだ」とさえ思ったそう。
当然、以降は絶対にお年玉を親に渡さなかったといいます。
夫を見て思うのは、一度親への不信感が生まれると、なかなか消えないということ。いまでも、たびたび親への恨み節を述べています。
お年玉を預かった親が気を付けたいこと
私が話を聞いていて、夫の両親が子どものお年玉の管理で非常にまずかったと思うのは、2点です。
- 子供に無断で
- 生活費に使った
ということです。
子どもに無断でお年玉を使ってはいけない
お年玉は、子どもがもらったものです。
子ども自身も「お年玉は自分のもの」という認識です。
小さいうちは、お年玉をもらったらたいてい「お父さんお母さんに預かってもらってね」と言われます。その通り、子どもは親が「預かっている」と信じている。
「子どもが小さいうちはお金のことはわからないから使ってもかまわない」「子どもがもらったものは親がもらったも同然」などと安易に考えてはいけません。
親が子どものものに勝手に手を付けると、必ず子どもからの信頼を失います。
そして、失った信頼はなかなか戻すことはできません。
子どものお年玉を生活費に使ってはいけない
夫の両親は、子どものお年玉を無断で使いました。
それはどうやら生活費の一部に使われたみたいです。
これについて夫の両親の言い分は、「あんたを育てるための生活費なのだから、あんたのために使ったも同然。お年玉の使い道として間違ってない」というものでした。
一見もっともらしい理由ですが、子ども(夫)からしたら納得できるはずもない。
子ども(夫)からすれば、
- (無断で使われているため)本当に自分のために使われのかどうかわからない
- そもそも子どもがいる時点で生活にかかる費用は想定して家計を組むべきであり、子どものお年玉をアテにする時点で親の家計管理がなっていない=親に落ち度がある
夫がこう考えるのはもっともなところがあって、家計が苦しくて苦しくてやむを得なくお年玉を使うならまだしも(それでも無断使用はどうかと思いますが)、夫の家庭は必ずしもそういうわけではありません。
子どものお年玉を利用しなくてもやっていける生活力はある。
だからこそ、「親の無駄遣いの一環で自分のお年玉が使われた」と子どもは思うのです。
これがいっそう、親に対する不満や不信感を募らせることになります。
お年玉管理のルールは明確にしておこう
子どものお年玉の管理方法に正解はありません。
親が管理する、子どもに管理させる、など家庭それぞれの方法があるでしょう。
ですが夫の両親のように、子どもに無断で、しかも生活費の穴を埋めるような方法で使うのはやめたほうがいい。親への不信感が生まれ、それは二度と消えません。
ちなみに私の実家では、母親が子ども用の口座に毎年お年玉を貯金していてくれて、私が大学進学で家を出るときに通帳とともに渡してくれました。
いまのところは、わが家もこの方法を踏襲していこうと考えています。
お年玉は、子どもも納得する方法できちんと管理してあげたいものです。
