世の中のパパママは、保育園に子どもを預けながら、仕事で忙しい日々を過ごしています。
そのため、保育園の行事になかなか参加できない方もいるでしょう。
保育園の行事のなかでも、参観日は平日にあります。そのため、行くのが難しいかもしれません。
でも私は、参観日は必ず行ったほうがいいと強く感じました。その理由について、私の経験をもとに書いていきます。
目次
保育園の参観日ってどんなもの?
保育園の参観日は、学校の参観日とは少し違った様相です。
「見学型」と「参加型」
保育園の参観日は、子どもたちがどのように保育園で過ごしているかを親に見てもらう日です。
保育園によってスタイルはさまざまでしょうが、大きく「参観(見学)型」と「参加型」に分けられます。
- 参観型:学校参観と同じように、子どもたちの様子を部屋の外やら後ろで眺めるタイプ
- 参加型:親と子どもたちが一緒になって活動・保育をするタイプ
うちの子が通う保育園では、0~2歳児はガッツリ参加型、3~4歳児は半分参加・半分見学、5歳児は見学型、という感じでした。
服装は普段着でOK
学校の参観日はそれなりにきちんとした格好で行くイメージですが、保育園の参観日は普段着でOKのところが多いです。
というか、むしろ動きやすく、汚れても良いラフな格好のほうが好都合です。
というのも保育園では、観られる子どもたちと観る親が、はっきり分かれていません。子どもたちはどうしても親の近くに寄って来ます。
とくに「参加型」の場合、親も子どもたちと一緒に遊ぶことになります。そこでは、わが子のみならず、ほかの子とも遊びます。
なので、動きやすい靴や服がおすすめなわけです。
必要な持ち物は?
とくに必要なものはありません。貴重品を身につけておくくらいです。
ちなみに、ついついかわいいわが子を写真に収めたくなりますが、うちの子が通う保育園では、スマホ撮影は禁止。
というか、参加型の場合、写真を撮る時間もありません……。
参観日の内容はどんな感じ?
たとえば、過去に参加した保育参観のうちの1日は、こんな感じでした。
1~2歳児クラスの場合
時間 | 項目 | 内容 |
9:00~ | 外遊び | 園庭で砂場、すべり台、マットなどでそれぞれ自由に遊ぶ |
10:00~ | 室内遊び | 部屋でつみき、絵本、ブロックなどでそれぞれ自由に遊ぶ |
11:30~ | 昼食 | 準備ができた子から順に食べる |
12:00すぎ | 帰宅 | 親と一緒に帰宅。親が来ていない子は引き続き保育 |
1~2歳児は、まだ集団行動ができません。みんなで一緒になにかをするのではなく、それぞれが好きなように動いて遊んでいます。
そして、子どもたちにとって保育士の先生も親も、扱いが同じ。
私も、最初は自分の子と遊んでいたのですが、そのうち親御さんが来れなかった子たちもまとめて遊ぶ(面倒みる)状態に。
うちの子含めて3人くらいを膝に乗せて絵本を読んだり、つみきを積むのを手伝ったり。
また、まだ自分のことが自分でできないので、お着替えを手伝ったり、食事の介助もしたりしました。
後に書きますが、本当に大変で半日でヘトヘトになりました。あらためて保育士さんは本当に大変なお仕事だなと痛感しましたね。
3~4歳児クラスの場合
時間 | 項目 | 内容 |
9:00~ | 工作 | お部屋で、はさみやのりを使って壁飾りをつくる |
10:00~ | リズム遊び | お遊戯室で、先生のピアノに合わせて体を動かす |
11:00~ | 外遊び | 園庭で自由に遊ぶ |
11:30~ | 昼食 | みんなで一緒に「いただきます」で食事 |
12:00すぎ | 帰宅 | 親と一緒に帰宅。親が来ていない子は引き続き保育 |
先生の指示にしたがって、みんなで一斉に何かをやることができるようになっています。
また、自分のことはずいぶん自分でできるようになっています。
だいぶ秩序が出てきたな、という感じです(笑)。
保育参観に行ってよかった理由
友人関係がわかる
普段は送り迎えの短い時間しか保育園にいないので、実際にわが子が誰とどのように仲良くしているのかといった人間関係が、あまりわかりません。
クラスの子の顔と名前も一致しない。
保育参観に行くと、子どもから聞く名前のお友達が誰なのか、どのような会話や声の掛け合いをしているかがわかるなど、人間関係や生活の様子を具体的に知ることができます。
また、自分の子と仲の良い子の親御さんの顔や、送り迎えですれ違う人が誰の親御さんなのかが分かったりするのもいい点です。
家とは違う子どもの一面がみれる
保育園にいるときのわが子は、家でのわが子とはやっぱり違います。
家では親に言われてからしか物事をしないのに、保育園では率先してお片づけをしたり、持ち物の準備をしたり。
家でのご飯は選り好みするのに、保育園のご飯はなんでもパクパク食べていたりして、「なんだ、アレもコレも食べれるんじゃん」と分かったり。
「成長したなぁ」と思える場面にたくさん出会えます。
忘れものがダメだということが分かる
毎日が忙しいと、ついつい保育園に忘れ物をしてしまいます。
そして「保育園が貸してくれるからいいや」と簡単に考えてしまいます。
でも実際に保育園で過ごしている姿をみると、タオルでもコップでも、自分のものがないとすごく困っていたり、悲しんでいたりする。
大人が考える以上に、子どもは自分のものへの思い入れも強かったりするんですね。
あらためて「忘れものはしないように気を付けよう」と強く思いました。
保育園の先生がいかに大変か分かる
参加型の参観だと、親も先生と同じように保育することになります。
小さいクラスになればなるほど、無秩序状態というか、それぞれの子に手厚い保育が必要になってきます。
あっちでお茶をこぼした、こっちでおしっこをもらした、そっちでケンカが始まった……。
その後始末というか、お世話をすることになります。体力も気力も必要で、めちゃくちゃ大変だということを痛感しました。
参観日に親が来ないと子どもが悲しそう
私が保育園の参観日に必ず行くいちばんの理由がコレです。
学校の参観日だと、親に別に来てもらなくていい、むしろ来てほしくないという子も出てきます。
ですが、保育園では、まだまだパパママに来てほしい年齢なんですね。
ほかの子のパパママが来ているのに、自分のパパママが来ていない子は、すごく悲しそう。そして素直ゆえ、それを正直に声に出します。
「◯◯(自分の名前)のママはなんでいないの~?」
「ママ、早く来てくれないかな……」
そんな声が聞こえている周りのパパママは、その子のご両親が仕事で来れないことは分かっています。でも、「今日はお仕事で来れないんだよ」なんて、なかなか言えないんですね。
仕事は仕方ないとはいえ、親が来れなくてさみしそうにしている子を目の当たりにすると、「できるだけ来るようにしよう」と心底思います。
意外とパパの参加も多い
参観に来ているのはもちろんママが多いのですが、意外とパパも多いです。両親が来れなくて、おばあちゃんが来ている人も。
わが家も最初は私だけが参加していましたが、「お父さんも来ていたよ」と教えると、夫もなんとか時間をとって参観に行くようになりました。
参観日に限らず、保育園の行事に親が来ると、子どもは本当に嬉しそうな顔をしますね。
仕事が忙しくても、できるかぎり優先してあげたいと感じます。