「会社に縛られたくない」「もっと自由に働きたい」ーー。
そう思って、フリーランスになりたいなぁと思っている人、多いです。
会社に縛られないフリーランスの働き方は、とても魅力的ですよね。私もより自由な働き方を求めて、フリーランスになることにしました。
ただ、何も考えずにフリーランスになったら痛い目をみるかも……。
ということで、私の経験から、フリーランスになるにあたって最低限考えておいたほうがいいこと、やっておいたほうがいいことをまとめてみました。
目次
フリーランスの良さは「自由」
フリーランスのいいところは、働き方を自由に決められるところです。
働く時間も、働く場所も、働く内容も、すべて自分次第。
私も会社員時代は、会社にガチガチに縛られていました。朝から晩まで会社で仕事仕事仕事……。
でも、子どもが生まれてからは「この働き方は限界だ」と感じるように。
仕事が忙しすぎて、家のことも子どものこともロクにできない。自分に余裕が全然なくて、つねにイライラして、家族にも当たってしまう……。
こんな自分と、自分の生き方がだんだんイヤになっていきました。そこで、生活を見直すことにしたのです。
いろいろと考えた結果、会社を退職し、フリーランスで働く決意をしました。
会社員の間にやっておきたい準備

ただ思い立っていきなりフリーランスにならないほうがいい。
会社員を辞める前に、おおよそ以下のことは最低限、考えておいたほうがいいでしょう。
生活費のシミュレーション
フリーランスは、毎月一定のお給料がもらえる会社員とは違います。
仕事がたくさんあれば入ってくるお金も多いですが、仕事がなければお金は入ってきません。最悪、収入がゼロになることも……。
なので、たとえ思うように仕事ができなくても暮らしていけるかどうか、きちんとシミュレーションしておきましょう。
どのくらいの収入減なら耐えていけるのか。収入が減った状態で、どのくらいの期間、生活できるのか……。
独身か、夫婦2人か、子持ち家庭かなど、その人の状況によっても違います。
またフリーランス1年目は前年(会社員時代)の住民税の支払いや、国民年金や国民保険の支払いも出てきます。
どんな状況になろうと、向こう1~2年間くらいは問題なく生活できるお金くらいは、手元に置いておきたいところです。
私の場合は、子ども3人を抱えていましたが、
- 夫の収入が安定して入る
- 生活費5年間分くらいの貯金は確保している
- 退職後に仕事のメドがある
という状況でした。
そのため、わりと迷うことなくフリーランスの道へ踏み出せました。
フリーランスで何の事業をするのか
フリーランスとして何の活動をするのか。これを決めておかなければ、努力のしようがありません。
また、それをやった時に勝算があるのかも見定めなければいけません。
見通しがあまりにも不透明であれば、会社員の時代から副業などをして取り組んでおくほうがベターです。
そうすれば、会社を辞めたときにスムーズにそちらに移行できます。
クレジットカードの作成
フリーランスになると、クレジットカードの新規発行が難しくなります。
会社員とは違って、フリーランスは収入が安定していないため、クレジットカード会社からの信用が得られにくい状態です。
そのため、審査が通りにくくなります。
クレジットカードは、会社員の間に作っておきましょう。
ただ会社員であっても、一度に複数枚のクレジットカードを発行するのはリスクがあります。辞める直前に一気につくろうとすると失敗します。
クレジットカードを複数枚作る場合は、時間に余裕をもって、間隔をあけながら計画的に発行するようにしましょう。
ローンの審査を済ませておく
クルマや住宅などのローンを組む際、フリーランスの場合は銀行のチェックの目が厳しくなります。
これも会社員とは違って、収入が不安定だからです。
なので、ローンを組む予定があるなら、会社員のうちに審査を済ませておくことです。
わが家は基本的にローンは組まない主義ですが、家を買うときはさすがに一括購入はできないので住宅ローンを組みました。
そのときすでに退職が頭にあったので、退職の時期をローン審査が終わったあとに設定しました。
年金と保険の支払いは大丈夫?
フリーランスになって大きくのしかかるのが、「年金」と「医療保険」の支払いです。
会社員は、厚生年金と健康保険組合に加入し、費用の半分を会社が負担してくれていました。さらに給料から天引されていたため、その負担は感じにくかった。
フリーランスでは、ほとんどの方が「国民保険」と「国民年金」に切り替えることになります。これは全額を自分で負担しなければいけません。
保険に関しては、2年間はもとの健康保険組合を任意継続できるところもあります。私も検討しましたが、全額自己負担となり、国民保険とほぼ同じ金額でした。
配偶者が会社員で、扶養に入れる場合はいいのですが、そうでない場合はかなりの負担を覚悟しなければなりません。
子どもは保育園に入れておく
フリーランスになると、在宅で仕事をする場合も多くなります。
小さい子どもの面倒を見ながら在宅で仕事をするのは無理です(!)
お子さんがいるなら、会社員のあいだに子どもを保育園に入れておきましょう。
フリーランスでも保育園申請はできますが、自治体によっては、自宅での仕事は点数が下がったり、実績や証明書の提出書類を揃えるのが面倒だったりします。
競争率が激しいところは、やっぱり正社員フルタイムの共働きがいちばん有利。
いったん保育園に入所できれば、途中で親の職業が変わったとしても、退所とはなかなかなりにくいものです。
事業の失敗も、頭の隅に置いておく
「失敗したときのことは考えるな」「退路を断つほうがうまくいく」という人もいます。
たしかに、若くて独身のうちなら、こういうやり方でも悪くない。
ですが、たとえば結婚してパートナーがいたり、子どもがいたりすると、思い切りだけで動くのはやや無責任です。
万一うまくいかなかったときはどうするか、頭の片隅で考えておく必要があります。
たとえば私は夫から、結婚してすぐに「資格試験の勉強のために、会社を辞めようと思うんだけど」と相談されました。夫の収入がしばらくゼロになる、というわけです。
このときは私は「まぁ私が稼げばいいしな」と思って了承しました。
家族の了解があって、失敗しても食いっぱぐれないようにはしておくべきです。
準備さえしておけば、前向きにフリーランス生活を送れる!

いろいろと挙げましたが、そうはいっても私はフリーランスになって良かった!
自分で自由に働き方を決めれるのは、私の性に合っていました。
ある程度のリスク管理ができていれば、フリーランスは本当に素晴らしいものです。
きちんと準備して、ぜひ前向きなフリーランス生活を送りましょう!