「小さい子供を延長保育で遅くまで保育園に預けるのはかわいそうだ」
世間では、そう思われる方も多いようです。
そのため、短時間勤務を利用・継続したり、フルタイムの仕事を辞めてパートに切り替えたりする方もいます。
でも、本当に「延長保育で子供がかわいそう」なのでしょうか。
保育園のお迎えはいつもラスト
2017年現在、わが家は夫婦ともにフルタイム勤務です。
当然、保育園では延長保育を利用せざるをえません。
いま利用している保育園は、18:30からが延長保育で、19:00に閉園です。
子供たちを迎えに行くのは私ですが、お迎えに行けるのは閉園ギリギリ。いつもラストか、ラストから2番目くらいです。
いま利用している保育園では、お迎えの波が2回あって、まず17:00頃に保育短時間での利用の子のお迎えがきます。その後、18:00頃に保育標準時間での利用の子のお迎えがくる。ほとんどがそこで帰ってしまいます。
わが家のように延長保育を利用している家庭は、あまり多くありません。
延長保育を利用し始めた頃は、保育園の先生から「夕方にお友達にお迎えがくる時間になると寂しくなるようで、少し泣いたりしちゃいますね」という話を聞きました。
このようなことを聞くと、やっぱり、「遅くまで保育園に残して子供たちに申し訳ない」と思わずにはいられませんでした。
「もっと早くにお迎えに行きたい」「18:00頃には晩御飯を食べさせてあげたい」「時短をとるべきなのだろうか」「いまの仕事を続けていていいんだろうか」……
そんなことばっかり考えていました。
延長保育のメリット
延長保育を毎日続けるうえで、最初は「なんでお迎えに来ないの?」「早く帰りたい」と子供たちは思ってはいないだろうかと心配でした。
ですが、わりとすぐに子供たちは環境に順応するものです。
お迎えに行くと、すごく楽しそうに遊んでいる。そして、さらに遊び続けようとする。
さらに、延長保育ならではのメリットもあることに気がつきました。
メンバーの結束が強まる
延長保育のメンバー同士の結束が強まり、仲良しになること。
いま利用している保育園では延長保育の人数がさほど多くないため、延長保育時間帯は年齢問わない合同保育になっています。
そのため、違うクラス(年上)のお兄ちゃんお姉ちゃんにも名前を覚えてもらって、すごく可愛がってもらっています。
そんな姿を見ると、こちらはほっとして元気が出ます。
すべての先生に慣れる
次に、どの先生にも慣れること。
うちの保育園では延長保育の担当の先生は日替わりです。そのため、クラス担任以外の先生とも子供たちは親しくなります。
そして、多くの先生に我が子のことをよく知ってもらえ、気にかけてもらえるようになります。
とくに助かるのは、新年度などで担任の先生がかわるとき。どの先生が担任になっても、先生を嫌がったり、人見知りすることがありません。
また親(私)にとっても、お迎え時にいろんな先生と話して慣れているので、誰が担任になっても心配ないというメリットもありますね。
延長保育のデメリットは?
こうして、「子供を遅くまで残してかわいそう」という感情は、自分の中で何とか消化できるようになりました。
ただ、わが家を悩ます延長保育のデメリットが1つあります。
それは、延長保育で出される「おやつ」です。
延長保育では、子供たちにおやつが支給されます。晩御飯が遅くなるので、お腹がすくからでしょう。
しかいそれを食べるがために、家に帰ったあと「おなか空いてない」と晩御飯をあまり食べてくれないのです(!)
ときには「ごはんいらない」といって全然手を付けないことも。
最初は「お腹は空いているはずなのに、なんで晩御飯を食べないの?」「どこか悪いのか?」と不思議でした。
でも、いつもより早め(延長保育時間に入る前)に迎えに行ったときには、モリモリと食べる。それで気がつきました。
これは何ともしがたいことで、いまも私が頭を悩ましている問題です。
他の家庭と比べないことが大事
私の母親は専業主婦だったため、私は保育園に行ったことがありません。
そして、毎日18:00には晩御飯を食べ、ゆっくりお風呂にはいり、21:00には寝ていました。
また、いまの保育園でも延長保育を利用している人はごく少数。多くのご家庭が18:00頃までにはお迎えに行っています。
そのようなことを思うと、どうしても「うちの子供たちはかわいそうかも」と思ってしまいます。
でも、子供は意外と強くもあります。
自分が与えられた環境のなかで、楽しそうに過ごしています。
そして、延長保育を利用するのは自分の仕事上、仕方のないことです。私も、保育園でのお迎えは遅いほうでも、会社では周りの社員より早く帰らせてもらっています。
自分の家庭には自分の家庭のスタイルがある。
そう信じて、現在の環境でがんばっていきたい精一杯がんばっていくしかないですね。