「育休退園」をご存知でしょうか。
「育休退園」とは、すでに保育園に通う子どもがいる家庭で第2子以降を出産し、親が育児休暇を取ると、上の子が保育園を退園しなければならない、というものです。
また、第2子以降を出産する際に実家に里帰りをすると、保育園を退園させられるケースもあるようです。面倒を見ることのできる祖父母がいるということは保育に欠ける状態ではない、ということらしいです。
これらが一時、全国的に問題となりました。
「育休退園」は知っていて当然⁉
じつは私は、「育休退園」を知りませんでした。
たまたま第3子の妊娠中にインターネットの記事を見て、初めて知ったんです。(第1子と第2子は年子で、保育園も同時入所だったため、この問題に直面しませんでした)
待機児童の多い首都圏の自治体での話だったのですが、驚いたのは、この記事へのコメントでした。
「そういう事情は当然知ってから子づくりすべきだ」「子どもをつくるときは保育園事情を考慮するのは当然だ」……などなど。
そういった感覚が私にはありませんでした。
里帰りなしの出産は無理だった
私は第3子を出産するにあたり、当然のように里帰りを考えていました。
わが家は夫の仕事が忙しく、日常の育児はほぼ私のワンオペ状態。そのなかで、私にいざ陣痛が起きて出産・入院するとなった際に、いま保育園に通っている2人の子どもの世話を夫に任せるのはとうてい無理だったのです。
また、両親を含め誰かに出産前から出産後にかけて長期間、家に手伝いにきてもらうのも現実的ではありませんでした。
当然、里帰り出産となるわけです。
でも、それで上の子2人が保育園を退園させられたら、職場復帰の際は3人同時に保活をしなければなりません。同じ保育園に入れる保証もないし、全員が入れるとも限らない。
一気に不安が募りました。
市の担当課に直接聞いてみた
第3子出産時は京都市に住んでいました。その京都市の制度はどうなっているのか。
役所のホームページなどを調べても、よくわかりません。
居ても立ってもいられなくなり、住んでいる地区の管轄の担当課に直接、電話で聞いてみました。
ということで、京都市は育休退園はないという回答でした。
後日、園に相談したところ、園長先生からも同様の説明を受けました。
住んでいる自治体のルールを確かめておこう
まとめると、京都市の場合は、
- 上の子がすでに保育園に通っている場合、里帰り出産をしても保育料を払い続けていれば、そのまま在園できる。
- 出産後に育休に入る場合も、そのまま在園できる。ただし保育短時間が適用となる。
ということです。
また、先ほどの担当課に電話した際に、こんなこともおっしゃっていました。
もともとわが家は保育標準時間で11時間+延長保育を利用していたので、これは耳寄りな情報でした。なんと親切な……!
電話できちんと聞いておいてよかったです。
京都市の場合は「育休退園」はありませんでしたが、自治体によってルールはさまざまです。
自分が住んでいる地区の保育園の仕組みや決まりは、よくよく調べておきましょう。