報酬の高い仕事が欲しい――。
ライターをやっていれば、みんなそう思いますよね。
でもどうやったらそんな仕事がもらえるのでしょうか?
目次
有名メディアは報酬が高い!
いまライター人口がかなり増えています。特にWEBライターが急増していますね。
ただWEBライターの場合、単価の低い仕事も多いです。
WEBライター未経験の方がよく利用するクラウドソーシングだと、1文字0.1円という案件もザラ。これではなかなか収益を上げることができません。
それに比べて、紙メディアであれネットメディアであれ、有名企業・大手企業が運営するメディアは、やっぱり報酬が高いです。
報酬の決まり方はさまざまですが、文字単価に換算すると5円以上はあるでしょう。
有名メディアの案件がなかなか見つからない理由
「そんな仕事、どこにあるんじゃーい!」と思われるでしょう。
そう、探してもそうそう見つかりません。
なぜなら、有名メディアは広く一般にライターを募集していないから。
有名メディアで仕事をしているライターは、多くの場合、他のライターや編集者など知人からの紹介です。
つまり、ツテで回っているのです。
有名メディアで書いているライターは、メディア(編集部)とガッチリ信頼関係が出来上がっています。
有名メディアは優秀なライターをガッチリつかまえて離さず、限られた人材で仕事を回しているのです。
大手メディアから仕事をもらうには?
そんな中で、一介のライターが大手メディアから仕事をもらうにはどうしたらいいのでしょうか。
黙っていても仕事は降ってきません。
本当にそこから仕事をもらいたいのならば、自分というライターを知ってもらい、使ってもらわなければ!
①直接、自分を売り込みに行く
書きたい分野やメディアがあれば、それを扱っている編集部に直接売り込みに行くという方法があります。
実際に会って話したほうが、先方に自分のことが分かってもらえるし、こちらも先方のことがわかります。
ただし、いきなり出向いても、会ってもらえる可能性は低いです。電話やメールなどで「一度会って話をさせてほしい」と頼んでも、応じてもらえないことのほうが多いでしょう。
編集部はめちゃくちゃ忙しいです。そのなかで、よくわからない人に時間を割いて会うのは面倒以外の何者でもありません。
でも、ひょっとしたらどこか1社は応じてくれるかもしれません。
じつは、私も出版社に在籍していたとき、売り込みで来たライターさんに会ったことがあります。ちょうど付き合いのあるライターさんが体調不良で仕事ができなくなったので、代わりのライターを探していたところだったのです。
こんなふうに、タイミングが合えば、会ってもらえる可能性はあります。チャレンジしないよりは、したほうがいいと思います。
②資料(実績)を郵送で送る
直接会うのは、かなりハードルが高いです。
少しハードルを下げて、資料を送って見てもらう方法があります。
編集部側も、いきなり来られて貴重な時間をつぶされるより、資料を送ってくれたほうが空き時間に見ることができるので助かるでしょう。
その際は、目に留めてもらうためには実績が必要です。メディアでの掲載歴、どんなメディアで仕事をしている(きた)のか、自分の書いた文章……。
思い返せば、イラストレーターさんがよくこの手法をとっていました。イラストレーターさんの場合は、自分が描いたイラストを送ればいいわけですから、判断しやすいんですね。
もちろん、資料を送ったからといって見てもらえる保証はありません。即、ゴミ箱行きになる可能性もあります。
③有名メディアに付き合いのある人に紹介してもらう
いちばん可能性の高い方法は、紹介です。
いま現在、有名メディアとお付き合いのある人から紹介してもらうのです。
編集部側としては、うまく書ける人、信頼できる人にお願いしたい。スケジュールも過密だし、めちゃくちゃ忙しいから、書き直しになったりすることはできるだけ避けたい。
そんなときに、全くの初めての人には頼みにくいものです。
それよりも、普段から一緒に仕事をしている人から「この人、文章うまいから使ってあげて」「いいライターさん、知っているよ」と紹介された人に任せるほうが、安心なわけです。
「つながりのある知り合いなんていないよ!」と思われるでしょうが、いつどんなつながりから何が発生するかわかりません。
普段からライター同士の付き合いや、知人友人との絆は大切にしておいたほうがいいと思います。
ブログ(サイト)のPVは評価されにくい
最近はネットメディアの影響力がどんどん増しています。
そのため、ネットメディアでの執筆歴も実績として評価されます。
ただし、ブログは要注意。
私の個人的な印象ですが、「ブログが〇〇万PV」はメディアでは評価されにくいです。
「ブログはかなり主観的」「ブログは日記」のイメージが強いためでしょうか。文章のテンションや言い回しなども独特なので、ライター採用の基準にはなりにくいです。
一度でもつながりが持てれば継続しやすい
おわかりのとおり、まったく有名メディアと関係のない人が、そこから仕事をもらうのはなかなか難しいです。
また近年はメディア・出版業界も不況で、人件費はどんどん削る方向になっています。当然、ライターの数も絞りこまれています。
よく言えば保守的、悪く言えば閉鎖的なので、ここに新しく割って入るのはハードルが高いのです。
ですが、閉鎖的であるぶん、一度関係を築いて信頼関係をつくることができれば、その後も継続して仕事がもらいやすいです。
あきらめなければ、道は開ける、かも?