子どものトイレトレーニング、いざ始めてみると、うまくいかずに悩んだり、イライラしてしまうことがありますよね。
わが家もそうで、一番上の子がトイレトレーニングをこじらせてしまいました。
目次
おしっこはすんなりトイレに移行
わが家では、上の子のトイレトレーニング自体は3歳前後から進めていました。
そして、おしっこは問題なくスムーズに、トイレでできるようになりました。
おしっこは力を入れなくても勝手に出やすいし、回数も頻繁にあります。また、保育園で周りのお友達の様子をみたり、一緒にトイレに行ったりしているうちに、自然と身についていったのでしょう。
おしっこに関しては、尿意をもよおすと1人でトイレに行って事を済ませることが、すぐにできるようになりました。
うんちトレーニングは泥沼化
問題はここからでした。
うんちが、なかなかトイレでできない。
便意を感じたら、「うんちしたい」ときちんと言えます。そこで一緒にトイレに行って、しばらく座らせるのですが、いっこうに出ない。
何分たっても出ない。
そのうち本人が「出ないみたい」と言い、私が「じゃあ、またしたくなったら教えて」と言って、終わる。しばらくして、また「うんちが出そう」と言ってきて、トイレに座らせる。でも出ない。……
この繰り返しでした。そして、この状態が続くと、よくないサイクルに陥ります。
トイレでうんちが出ない → うんちが出ない日々が続く → 便秘気味に。お腹が張ってくる → 食欲が落ちてくる。なんとなく元気がなくなってくる
こうなってくると、うんちを出さないことにはまずい。そこでおむつにすると、すぐにうんちが出るのです。
最初のうちは、うんちが出ない状態が長引くと健康上よくないという思いが強くあったので、トイレに座らせつつも、最終的にはおむつでしてもいいことにしていました。
ただ次第に、本人も「トイレでは出ないけど、おむつではできる」とわかってきます。
そのため、「おむつでうんちをしたい」と言ってくるようになりました。
そう思って、おむつを隠したりもしました(下の子が使っているので、家にはあります)。「おむつはもうないから、トイレでするしかないよ」と。
でもそうすると、またうんちが出ない状態が続きます。
完全に泥沼化。
うんちがトイレができるようになるには、かなりの個人差があります。2~3歳くらいでできる子もいれば、6~7歳くらいまでかかる子もいる。
わが家も当初はさほど焦ってはおらず、「そのうちできるようになるさ~」とのんびり考えていました。
しかし、気づけば子どもはもう年長! 来年には小学生です。
本気で取り組んで、小学校にあがるまでにうんちをトイレでさせる決意をしました。
うんちがトイレでできない理由
子どもがトイレでうんちができない理由はさまざまです。
一般的に言われている理由はいくつかあります。
トイレを始める時期が早い
トイレトレーニングを始めるのは、トイレがしたいときちんと感じ(伝えられて)、またある程度我慢ができるようになってから(排泄間隔があいてから)とされています。
そして、うんちのトイレトレーニングは、おしっこがきちんとトイレでできるようになってからになります。
子どもの体の発達具合はそれぞれなので、開始時期が早すぎるとなかなかスムーズに進まないんですね。
わが家の場合は、おしっこはトイレでできるようになっているし、便意を感じたら報告してきます。そのため、時期の問題ではないようです。
1人でトイレに座るのが怖い
トイレが暗い、汚ないなどの嫌なイメージを持つと「トイレに行きたくない」となってしまいます。
また1人で長時間座らせると「さびしい」「怖い」といった感情を抱かせてしまうことも。
わが家もそれを懸念して、トイレは常にきれいに、嫌なにおいもさせないよう気を付けています(団地なので、もともと超キレイなトイレというわけではない)。
また、場所を変えて、わが家よりもキレイで最新式のトイレがある実家でも挑戦しましたが、ダメでした。
ただ、うちの子はおしっこは1人でトイレでするし、うんちの際も私が必ず付き添います。座りやすい(落ちそうにならない)ように、子供用便座も用意。
トイレが怖いとかイヤだというわけではないようです。
大人用トイレでは踏ん張りにくい
おしっこと違って、うんちはそれなりに力まなければいけません。
大人用のトイレだと足が床につかないので、きちんと踏ん張れない(いきめない)。これも、よく挙げられる理由です。
わが家では、子どもがトイレでおしっこができるようになった時期から、踏み台を置いています。
できないことへの恐怖心を抱く
トイレでうんちができないことが続くと、親としてはつい「なんでできないの!?」とイライラしてしまいます。それでつい、子どもに怒ってしまうケースもあるようです。
子どもを叱ってしまうと、トイレに対する恐怖心が芽生えてしまい、ますますできないという悪循環に。
ただ、わが家ではこれまで、「まあ20歳になってもおむつでするわけじゃないしね」と、できなくても寛容に接してきたつもりです。
そして、真ん中の子(4歳)が、上の子を差し置いてトイレでうんちをできるようになっていました。
便座でいきむのが難しい
トイレでいきむこと自体が人生初めての経験なので、いったいどうやったらいいのか分からない場合も。
これはうちの子に大いにあるなと感じました。
「ちゃんと踏ん張って座ると、出やすいよ」「この姿勢のほうがいいよ」とアドバイスするのですが、口で言っても本人がいまいち理解していない様子。
しばらく便座に座って、それなりに頑張ってどこかしらに力を入れている様子なのですが、やっぱり出ないのです。
できないと思い込んでいる
トイレの便座に座らせて「出ない」という状態が続くと、本人も「自分にはできない」と思ってくるようです。
徐々にわが家もそうなってきました。
「トイレに行こう」と呼びかけても、「イヤだ」と言う回数が増えてきたのです。
次第に、トイレに行く前から「トイレでは出ない」と言うようになりました。
できない理由を特定、対策を決定
わが家の状態をまとめると、
- おしっこはトイレでできる
- 便意はきちんと感じている、人に伝えられる
- おむつではうんちが出る(排泄障害ではない)
- うんちのしやすい環境は整っている(踏み台、子ども用便座)
- 便座に座って頑張りはする(本人のやる気はある)
以上を踏まえると、おそらく「やったことがないので、どうすればいいのかがわからないのではないか」と推測しました。
ということは、一度でもできれば、コツがつかめるのではないか。
そこで、無理やりトイレでうんちをさせる(成功体験を植えつける)方法を試すことにしたのです。
いざ、強硬手段へ
夫と相談して、否が応でもうんちが出る状態にして、「トイレでうんちが出る」状態を体験させることにしました。
浣腸 です。
折しも、最後にうんちをしてから、おそらく一週間くらい経っていて、もうそろそろ限界だろうと思っていた時でした。
さっそく子ども用の浣腸を購入。
夫とふたりがかりで、夫が子どもを抑え込み、私が浣腸をしました。
注入後、ほどなく便意をもよおし、「うんち~」と叫ぶわが子。
そのままトイレに座らせました。
結果、そのまま30分くらいトイレに座って、うんちをすることになりました。
子どもの状況を理解して向き合おう
うちの子は、「うんちをするやり方がわからないのだろう」とのことから、浣腸を使って無理にでも「トイレでうんちをする」体験をさせました。
これが功を奏しました。
結果として、
- 「うんちがトイレでできた」という体験を味わえた
- うんちが出たことにより、心身ともにスッキリした
- うんちを出すという感覚・やり方をつかめた
ということで、これを境にトイレでうんちができるようになりました。
今回、わが家は浣腸の力を借りて、うんちもトイレでできるようになりました。
結果的にうまくいきましたが、この方法が正解だったのか、他にも方法があったのかはわかりません。
何がきっかけでできるようになるか、本当にわかりません。
それぞれのお子さんの状況に真剣に向き合っていろいろやっていると、そのうち突然パッと合うものが見つかるのだと思います。