仕事のこと

継続して仕事を発注したくなるライターはどんな人? クライアントが重視する5つのポイント

ライター(特にフリーランスの)にとって、継続して仕事をもらえるかどうかは死活問題です。

私は以前、出版社の編集部で、ライターさんにお仕事を依頼する側でした。その時の経験から言えば、やっぱりお願いするライターさんには偏りが出てきます

大まかに分ければ、「ぜひお願いしたい人」「人手不足の場合にはお願いしてもいい人」「もうお願いしたくない人」。

そして、この差は「文章がうまいか、へたか」ではないんです。

わたし
わたし
どんなライターが好かれるのか、ちょっとまとめてみました。

依頼者側が好むライターとは

「お願いしたいライターなんて、もちろん文章がうまい人でしょ?」と思われるかもしれません。

もちろん、文章はうまいに越したことはありません。

ですが、それよりも優先度合の高いことがあります

①媒体の方針や企画の意図を理解してくれる

出版物であれwebサイトであれ、そこには掲載媒体の方針や理念、その媒体のまとう空気・雰囲気、よく読まれている読者層などといったものがあります。

それによって扱うテーマや内容も違ってくるし、同じ内容であっても使用する表現や言葉使いが変わってきます。

そういったものをよく理解し、しっかり汲み取ったうえで適切に書いてくれるライターさんは、とても重宝されます。

②締め切りは守る

納期、締切、期日……言い方はいろいろとありますが、とにかく決められた日までに原稿を納めること。

これは当たり前のようでいて、意外と当たり前ではありません。

作家は締切に遅れがち、というイメージがありませんか? 実際、有名な書き手の方は多くの依頼が集まっているので遅れがちになるし、また遅筆な人もいます。

ですが、一介のライターの立場では、依頼者から提示された締切は守るのが原則

これは依頼者側との信頼関係にかなり大きく影響します。

わたし
わたし
いまだにSNSなどでは「ライターにとんずらされた!」などという報告が上がっていますね……

③連絡をきちんとくれる

連絡をきちんとくれるというのは、

  • こちらの連絡に対して、必ず返信をくれる
  • わからないことはあらかじめ聞いてくれる
  • 納品が遅れそうな場合は早めに連絡をくれる(もしくはあらかじめ言ってくれている)

といったことです。

最近はメールでのやりとりがほとんどでしょうが、依頼者側からメールがきた場合、遅くとも翌日には返事を返したほうがいい

また、何か不測の事態が起きたときにはすぐに連絡を入れること。

たとえば、納品日に遅れそうになった場合は、そう思った時点ですぐに連絡をすべきです。納品日時ギリギリのタイミングで「もうちょっと待ってください!」などと言われると、一気にイメージダウンです。

逆に、たとえ納品日に遅れても、事前にきちんと連絡して了解をとっていれば、ノーダメージ。印象は悪くなりません。

また、安易な安請け合いも勘弁です。依頼時点で期日までに間に合わないと分かっているにもかかわらず「大丈夫です。できます」と返事をして、納品日になって「もう少し時間が欲しい」と言い出す、など。

わたし
わたし
返信がない人は論外ですが、理由もないのに連絡がやたら遅い人は、仮にその時の仕事がうまく終わっても次はないと思ったほうがいいですね。

④書き直しに即、応じてくれる

文体や書き方にしても、文章のクオリティにしても、求められているものに満たない場合、依頼者が書き直しを求めることがあります。

そういったときには、すぐに修正の方向性を聞いて、書き直しに応じてくれるライターさんは助かります

ライターさんのなかには変に文章にプライドを持っている方もいますが、「私はこういう思いで書いた」「これは私のこだわりだ」などと言おうものなら即アウトです。

わたし
わたし
ライターは作家・小説家ではありませんから!

書き直しには素直に応じましょう。

⑤依頼者の手入れを許してくれる

④と同じくらいか、それ以上に依頼者側にありがたいのが、依頼者が原稿に手を入れるのを許してくれることです。

たとえ一介のライターであっても書いたものには誇りや自信があるでしょうし、「勝手に自分の文章に手を入れてほしくない」と思う人もいます。

ですが、さまざまな理由から依頼側が直接手直しをしたほうがいい事態があります。修正指示を出して待つほどの時間がない、微修正すぎてライターに修正してもらうほどでもない、修正が大規模すぎてライターの手に負えないと判断された、など。

そこを頑なに断ったり怒ったりすると、「面倒くさい人」のレッテルを貼られて二度と仕事はもらえません。

わたし
わたし
主導権は依頼者側にありますからね……

「面倒なやつ」と思われたらおしまい

最初にも書きましたが、「文章の上手下手は問題じゃないの?」と聞かれれば、もちろん文章力のある人にはお願いしたい。

ですが、文章がうまくて上記を守れない人と、文章に多少難ありでも上記を守れる人とがいれば、間違いなく後者を選びます。

仕事相手として続けていくには、約束事を守ったりという人間性がきちんとしている人のほうが、信頼できるからです。

文章力は、仕事をお願いしているうちに上達していくものでもあります。

それよりも、人間的に「誠実だ」「信頼できる」「面倒な人じゃない」と思われるほうが、確実に今後につながっていきます

ライター側も依頼者を選んで仕事をしよう

仕事がなんとしてでも欲しい場合は、どんな依頼者でも、どんな依頼でも受けたくなるものです。

ですが、依頼者側が「面倒なやつ」にお願いしたくないように、ライターも「面倒な依頼者」から仕事をもらわないようにするのが、気持ちいい仕事をしていくうえで大切です。

たとえば、

  • 依頼時に原稿料などの条件はきちんと提示されているか
  • 不当に安い値段で依頼されていないか
  • クライアントは信頼できる組織・団体か
  • 依頼者は信頼できる人物か(メールの文面、言葉遣い)   など

要は、依頼者側が誠実であるかどうか

また仕事の良し悪しは、仕事内容ではなく「どんな人物と仕事をするか」の部分が大きく影響してくると思っています。

そういう意味では、こちらが信頼されるライターになるとともに、信頼できる依頼者に仕事をお願いされるのがいちばん。

ライター側も、しっかりと依頼者を見極めて、気持ちよく仕事をしていきましょう!